「前庭神経炎」というのになりました。
これはその記録です。
この記事から、もし参考にできる部分があるとしたら、
- こういう時にはまずここに連絡するのか
- こうなったら救急車を呼んでもいいのか
の部分です。
「同じ症状だから同じ病気かも!」みたいな判断を、この記事から行うことはおすすめしていません。
「前庭神経炎とはどのような病気なのか?」についても、それは医師に確認すべきことなので、詳しく書いていません。
という点、あらかじめご留意ください。
目眩はその日、突然に。
9月2日、朝6時。
トイレに行こうと起き上がったところ、大きな眩暈で倒れる。
あたりがグルングルンに回っているような目眩。
何が起きたかよくわからないが、とにかくトイレに行きたいし、寝ぼけてもいたので、寝ぼけたまま這いながらいろいろな場所につかまり、トイレへ。
グルングルンのまま用を足す。
座っていても目眩がやばい。
目をつぶると若干でもマシな気がしたので、目を瞑ったまま這って布団に戻る。
気持ち悪いが、寝転んでしばらくすると目眩や吐き気がややおさまる。
が、向きを変えるとすぐに気持ち悪くなる。
そのまま様子を伺うも、よくなる感じがしない。
ギリギリまで横になっていようと思いそのままでいるが、6時45分、「さすがに起きねば」と起き上がるも、やはり大きな眩暈。この時はもう吐き気に耐えられず、嘔吐。
吐いても少しもすっきりしない。
”酷い目眩で起き上がれない”、つまり目眩の発作は、実はこれまでにも何度か起こしたことがある。
半日〜ひと晩ほど安静にしていれば、だいたい治る感じのもの。
しかし、目眩と吐き気の強さがあまりにも圧倒的すぎるため「あ、これ無理なやつ」と判断。
仕事をどうするか、そもそも仕事どころではないのでは、など落ち着いて考えるためにも、一度体を起こし、夫と相談するためリビングに行こうと考える。
(夫はいつもこの時間、すでに起きて子どもと自分の朝食を作り、食べ終え、家中のゴミを集め出勤に備えている)
寝転がり、同じ姿勢のまま動かずじっとしていれば多少は楽。
しかし、一度寝転がってしまうと、ともかく起き上がる時にとてもしんどいので、とりあえず身体だけ起こして座って休んで落ち着こうと考える。
が、体を起こしている状態では目眩と吐き気が酷い。
すぐに吐くし、吐くのが止まらない。吐いても全くスッキリしないので、あきらめて横になる。
7時、寝室からスマホで夫に電話を入れ、ヘルプを依頼。
「目眩がやばい。いまだかつてないヤバさ。子の登校準備が一切合切無理と思われますのでお願いしたい。そのため出勤を遅らせてくれ」みたいな話。
このタイミングで夫、遅刻ではなく1日の看護休暇を取ると決めてくれる。
夫のこの決断に、私は助けられることとなります。
なお私自身はこの日、ちょうどシフトが休みの日でした。
「急だけど休みにしてくれって連絡しなくていい」ので、ちょっとストレスが軽減されていたように思う。
夫が子の登校準備をしている間、私はひたすら横になっている。
7時35分、子が登校。
もう一度体を起こしてみるが、やはり無理。
目覚めてから1時間半。
この段階で、嘔吐の回数はすでに6回となっている。胃のなかに吐くものはもうほとんど残っていない。
やはり明らかにおかしい……。
のだが、目眩と嘔吐以外は、めちゃくちゃ元気な感じがする。
自分の中で深刻さがあまり高まらず、救急車を呼ぶべきことか、自分で判断できない。
おそらく耳鼻科に行くべき目眩と思うが、とはいえいつもの目眩と違う。しかし、深刻さがわからない。
ということで、「#7119」で指示を仰ぐことに。
#7119に相談
会話がめちゃくちゃハッキリしている(呂律がしっかり回っている)こと、またいくつかの質問に応えた結果から、#7119でも「耳鼻科に行くのがいい」と言われる。
実は、家から徒歩5分の場所に行きつけの耳鼻科があるのだが、この日は休診日。
その旨#7119に伝えたところ、近所のまた別の耳鼻科を紹介されたのだが、そこはめちゃくちゃ評判が悪い……。
そこで、隣駅の駅ビル内にある耳鼻科へ行くことになる。
- 車を運転してはいけない
- 自転車もいけない
旨伝えられ、#7119との電話を終了。
調べたところ、基本的に診療前に予約をしなければならない病院だったため、予約開始時間までしばし待つ。
その間にも、しばしば嘔吐。ゴミ箱が手放せない。
8時40分、耳鼻科に電話。
#7119で、「横になれる場所があるなら用意しておいてもらったほうが良い」ときいていたので、その旨伝えておく。
用意しておいてくれるそうな。
相変わらず、体を起こすだけで嘔吐する有様のため、病院まで夫に連れて行ってもらうことになる。
#7119では、「行けるなら病院まで自力で行くので大丈夫と思うけれど、無理なら救急車を呼んでいい」みたいに言われる。
夫がいなかったら、私なら救急車は呼ばないけれど、間違いなくタクシーは呼んでいたと思う。
でもなかなかタクシーも呼べないような場所なら、救急車を呼んでいたとも思う。
私には仕事を休んでくれた夫がいたので、夫の車で病院へ向かう。
車の中でもひたすら嘔吐が続く。
が、病院に着く頃、少し吐き気がおさまる。「体を起こしている間中吐いている」みたいな状況から脱する。
このとき、9時20分。
9時半ごろ病院に着く。
ベッドは用意してくれていたが、夫にもたれていて大丈夫なのであれば、体を起こせるようになっていた。
一度寝転がると体を起こすときにしんどいので、ベッドは使わなかった。
病院につき、9時50分ごろ診察がはじまる。
基本は問診でした
まずは問診。
- どういうめまいか。
- めまい以外の症状にはどんなものがあるか(嘔吐や吐き気、耳鳴りの有無、耳の詰まった感じの有無、聞こえにくさの有無、手足の痺れや腹痛や頭痛はあるか)
- 喋り方の確認、呂律はまわってるか?
- 目眩はいつからか
など。
大きな眼鏡をかけて、簡単な検査をする。
眼鏡をかけている私からは周囲が見えなくなるが、周囲からは私の目がよく見えるようになるものらしい。
眼振検査?
その眼鏡をかけて、身体を起こしてる状態、倒した状態、それぞれで左右横向きになり、目眩の状態と眼振を確認する。
結果、「前庭神経炎」と診断される。
服薬と、あとはともかく安静にすることで治るそう。
「2週間もすれば、この状態を思い出せないくらいハッキリ・スッキリ治る」とのこと。
注射を打つかどうか聞かれる。
「打たなくてもいい」が、吐き気どめになるそうで、打ってもらう。
(インフルエンザの予防接種と同じ程度の痛みだった)
診断書を書くか聞かれる。
いらない気もしたが、念のために書いてもらう。
「体調が良くなったら仕事に復帰していい、拘束力まではない」との前提だが、翌々週の月曜まで「静養が望ましい」との感じで診断書を書いてもらう。
薬をもらって帰宅。
その後、自宅で静養。
食欲はあるし、すぐに元気になった、そんな気がした……
昼ごはんはお腹が空いたので食べた。
しかし食べると気持ち悪くなる……でもお腹は空いているので食べる……という感じで、自分の体の抱えた矛盾に苦しむ。
薬は毎食後。
気持ち悪くてご飯が食べられない時でも飲んで良いものらしいので、食事はおそらく、無理なら食べなくても大丈夫。
昼ごはん後の吐き気がおさまってからは、またもう一段階、楽になった。
なんと立てるし、歩ける。
このタイミングで目眩の種類が変わったように思う。
回転性ではなく、貧血のような、ふわふわして少し目がチカチカするような感じの目眩。
職場にはこのタイミングで電話を入れる。
しばらく休みにしてもらう。
「大丈夫なのでしっかり休んでください」と言われる。ありがたい。
職場のロッカーにエプロンがある&せっかくなので診断書を提出してもらいに、夫に職場まで足を運んでもらう。10日以上休むなら、エプロンは洗濯したい。
実は私は、職場も家から徒歩5分なので気軽に頼める。
夫、本当にありがとう。
15時。
なんと、おやつの時間にお腹が空いてくる。
が、吐き気への恐怖の方が強いので我慢。
17時、夕飯準備を開始。
わりと普通に立てるし、歩けるので、
「イケル!」
「これ、明日もう出勤しても大丈夫だったのでは?!」となるも、5〜10分ほどで気持ち悪くなってくる。
夕食づくりを夫と交代。
お腹がすいてくる。が、やはりお腹空いてるのに食べたくない感……。
少し頭が重いような熱いような、痛くない頭痛のような感じがする。
夕食後は、さらにふらつきがでてくる。
薬が切れたせいか……?
薬は寝る前に飲もうと思っていたが、前倒しのタイミングで服薬した。
薬には、たぶん眠たくなる成分が入っていた。スッと眠れた。
前庭神経炎、発症から1日目はこんな感じで終了。
「こんな感じなら、意外と早く復帰できるかもな……という実感にあふれた1日目でした。
その予想は、完全に裏切られることになるんですけどね。
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