書店員ママが性教育にオススメする絵本7選+α

ehon性教育する知識が欲しい保護者の集会所
スポンサーリンク

元・性に関するピアエデュケーターの現役・書店員ママが選ぶ、性教育にオススメの絵本7冊と、おまけのもう1冊をご紹介します。

こんにちは、やまママです。

最近『性教育する知識が欲しい保護者の集会所』という
ウェブ上の集会所アカウントの運用をはじめたのですが、そこで質問をいただきました。

「幼児向け性教育の絵本や、もう少し大きい子ども向けの書籍のおすすめ教えていただけないでしょうか。
『いいタッチわるいタッチ』『とにかくさけんでにげるんだ』あたりが気になっています。

というものです。

ご質問、ありがとうございます。
ということで、こちらの記事でご回答してみたいと思います。

今回は、「性教育(いのちのしくみ的なもの)」と「性被害」についてをキーに選書してみました。
ご質問で触れられている2冊も含めての、7冊のご紹介+αです。

 

1、『いいタッチわるいタッチ』

以前、こちらの記事でもご紹介しました。
わたくしからのマイベスト絵本は、こちらになります。

記事でもご紹介していますが、特筆すべきは
・性被害とそうでないタッチとの見分け方が、子どもを主体にして説明されている
・被害者、加害者ともに男女の区別をしていない
という2点です。

加害者になりやすい性別と、被害を受けやすい性別、との差は、たしかに統計上ありますが
子どもの被害を防ぎたいと考えた時、
また実際に被害を受けた側からすると、
統計からはずれたときって、ちょっと複雑な気持ちになったりします。

男の子だって被害者になるのに、被害者の想定から除外されてしまっていたら
被害を受けたとき、男の子の身の置き場がありません。
女の子だって加害者になるのに、加害者は男性としてばかりの想定しかなかったら、
女の子は自分の加害に気づけないかもしれません。

絵本の本編が終わってからの、解説の部分が大変に素晴らしいです。
性被害にあった、その時に周囲の大人として、どのような姿勢でいるべきなのかが書かれています。

一読、そして、何度でも再読する価値ある本です。

うちは3歳くらいから何度か読み聞かせをしていますが、
5歳以上とか、小学生中学年くらいになってからも読みごたえのある1冊だと思います。

絵柄は、やさしくはありますが、「かわいい」推しの感じでもありません。
それが逆に、年齢を選ばず読めるポイントかもしれません。

 

2、『とにかくさけんで にげるんだ』

こちらも名著です。
実はこちら以前プレゼントでいただいたことがあり、それを別の方に私もプレゼントしてしまったので手元にないのですが
現在、ご質問いただいたのをきっかけに、購入のための注文中です。

こちらも『いいタッチわるいタッチ』同様、
子ども自身が、性被害から身を守るための気持ちなどを身につけられるような1冊です。

サブタイトルは「わるい人から身をまもる本」とありますが、その通りですね。
誰に助けを求めるか、などが描かれている点もよいですね。

また、実際に子どもの生活の場となるシーン(公園やマンションなど)が想定されているので、
子どもにとっても身近に感じられることと思います。

そして文末の解説が豪華です。
「性被害のサイン」などは、自分の子どもに対しても、また子どものお友達など、身近な子どもを見守る際にも
知っておきたいポイントかと思います。
しっかり説明されていますので、解説部分だけでも一読の価値があります。

ただしこちらの本は、迷子になったとき、知らない人に声をかけられた時などが主に想定されています。
性被害の多くは「知っている人」から行われているというデータもありますので、
保護者としては、そちらのこともどこかで補足できるよう、意識できているとよいのかなと思います。

3、『知らない人にはついていかない(性暴力被害をはねかえす絵本)』

こちらも少し前に話題になりましたので、ご存知の方も多いかもしれません。
幼稚園くらいの年齢のお子さんであれば、おそらく読み聞かせで理解してもらえるのかなと思いますが、
おそらく、メインとしている対象年齢はもう少し高くて、
ひとりでも遊びにいけるくらいの年齢、
ひとりでお留守番をするくらいの年齢、
つまり
小学校に入ってすぐとか、入って少しした頃くらいが想定されているように思われます。
(そのあたりは、家庭環境にもよって変わってきますね)

本のうしろの方に練習問題があって、
重要なポイントが、クイズのように学べる仕様になっています。

よく聞く「声かけ事案」(大人から道を聞かれたらどうするか、など)への対処法も載っています。
声かけ事案については、ツイッターなどでもしばしば話題になり、
「大人の男は子どもに道もきいちゃいけないのか!」など、吹き上がっているアカウントも散見されますが
困っている大人は、大人をこそ頼るべきです。
子どもは「自分でなんとかしてあげよう」という形でやさしさを発揮しなくてもいい。
と、いうような感じの話が、わかりやすく書いてあります。
おすすめです。

ただし、書くまでもない注意点かもしれませんが
この本に書いてあることが守れなくて被害にあってしまった子どもがいたとしても、子どもに非はありません。
そもそも、
ここに書いてあることが守れても、被害が防げるという保障はないのです。

こも本を読んであげる、読めるような環境を作りつつも、「この方法は完璧ではない」と伝えておくことは重要です。
子どもが被害にあってしまった際、
「自分がちゃんとできなかったせいで、あんなことになってしまった」
と、思ってしまわないために。

この本に限っての話ではありませんが、その点、気をつけてあげられればと思います。

なお、こちらの絵本のイラストを描いている今井弓子さん、
少し前に話題になった『けっこんしようよ』のイラストも描かれています。

『けっこんしようよ』も未読なのですが、
・けっこんしてもいい、しなくてもいい
・男女のペアじゃなくてもいい
・なにとけっこんしてもいい
……などなど、
セクシュアリティの多様さや、現状の婚姻制度について
やさしく、自由に考えられるようにつくられているそうです。

と、いうことで、こちらも購入の注文中です。
(アマゾンで買えます、こっちで買ったほうが話は早かったのですが、私は書店員なもので……自店で……)

 

4、『ぼくのはなし』

5、『わたしのはなし』

6、『ふたりのはなし』

こちらの3冊も、有名な絵本ですね。
『ぼくのはなし』では、妊娠・出産・体のつくりなどの話が、
『わたしのはなし』では、プライベートゾーンなど、”身を守る”という観点での話が、
そして『ふたりのはなし』では、生命や愛することなどについての話が描かれています。

絵もあっさりしていますし、読みやすく、しかし踏み込んだ部分にまで言及されていますので
性教育のテキストとして使いやすい、とも思います。

ただし個人的には、こちらのシリーズはあまり好みではありませんでした。

特に3冊目の『ふたりのはなし』などは、観念的といいますか。
愛、男女、など、
ちょっとイデオロギーの強いシリーズかと思います。

ご家庭・保護者ご自身の思うものと近しい内容であれば、悪いものとも思いませんが
お子さんに見せる際には、
一度図書館で借りるなどして、保護者の方で内容を確認してからなさるのがよいのかな……と思います。

 

7、『ぼく どこからきたの?』

絵本ですが、”大人むけ”の絵本、と言ってもいいくらい、高めの年齢の子・人にも応えられる内容と思います。
本の説明に「ごまかしなし」とあります。
本当にごまかしがありません。

対象年齢としては、小学校の中学年くらい(10歳前後)、もしくはそれ以上なのでは、と思われるのですが
個人的には、小学校に上がる頃くらいまでには、うちの子にも読んであげたいな……と思っています。

ただしこちらも、
お子さんに読む・読める環境をつくる前に、保護者が一読して確認しておけたほうが良いのかな、と思います。

内容にごまかしがないから、というだけでなく、
訳・文章のつくりが少し特徴的なので、
その部分での好みもあるかと思われるからです。

訳は、谷川俊太郎氏です。

詩人として、役者としてもとても有名で、実際に素晴らしい方かと思いますが
性教育の本、という目的でみたときに
適しているかどうかは、おそらく、読む人やお子さんの性格や環境によって左右されるものと思われるからです。

また女性の身体について、出産についてなどの説明について、
(もちろんその部分だけではないですが)
「すばらしい!」と思うか
「いや、もっとフラットでいいよ」と思うかなども、判断のわかれてくる部分かと思います。
(正解はありません)

もし、お子さんには読む・読ませるのはやめておこう……と思ったとしても
保護者のほうで読むのでも、読み応えはあるかと思います。

場合によっては
もっと成長して、思春期に入ってから渡してみよう、
うちは違うけど、(きょうだいやママ友の)あの人のお家にさしあげよう、
などの選択肢もあるかもしれません。

一読の価値はあるかと思います。

以上です!

<<今日のtips>>

性教育におすすめなのは、上記の本たちです!

それぞれに特徴があり、好き嫌いもあると思いますので、ぜひ実物や口コミなど、いろいろ読み比べてみてくださいませ〜。

お読みいただき、ありがとうございました*^^*

 

やまママ

『これからの性教育を考えよう』というnoteのマガジンを作っています。
ゲストがめちゃくちゃ豪華なので、ぜひご覧ください〜!

やまママ
『性教育する知識が欲しい保護者の集会所』というTwitterアカウントにて情報公開中。
性に関するトピックスについて、幅広く、ひたすら発信しています。
質問も受け付けておりますので、コチラからレッツフォロー!
やまママ

気に入った、ワンコインでも投げ銭してやるぜ! と思ってくださった方は、コチラ(note)からチャリンとしていただけると、大変嬉しいです。

現物支給もめちゃくちゃ喜びます!

Amazonほしい物リストを一緒に編集しましょう

 

コメント

  1. […] […]