たとえクラスメイトでも、娘にはストーカーの弁当を食わせなくていい

ikuzi_stalker 毒親・虐待・機能不全家庭のtips
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「仲良くはしない」ということといじめることとの間には、距離があります。
子どもがクラスメイトからストーカー被害にあったと言って怖がっていたら、最低限考えておかなければならないことは何か。
「拒否する」ことで身を守ってもいいと教えることも大切なのではないか。という話です。

本日ツイッターで、気になるブログ記事を見つけました。

概要を紹介すると
・娘がクラスメイト男子をいじめて不登校にしてしまった
・と思っていたら、不登校になった男子は娘に付きまといをしていた
・娘の友人たちが、男子の付きまといから娘を庇ってくれていた
・不登校になった男子が娘のために弁当を作ってきていたが、娘は自分の弁当を持ってきていたこともあり食べきれない状態だった。別の友人男子がみかねて不登校男子が作った弁当を受け取り、捨てた。それを見た不登校男子は、娘さんが捨てたと勘違いしてしまった

という状況が判明し、しかしどうやらいじめではない、ということがわかったため

・不登校男子の行動は娘に恐怖心を与えていた
・しかし弁当を作ってきてくれるなど優しく、純粋で不器用な男子なのだと思う
・ので、不登校男子は娘への距離の取り方に気をつけること
・娘は不登校男子を邪険にせず、他のお友達と同じように仲良くしてあげること
という結論に落ち着けたよ……という、報告をするような形の記事でした。

(リンクは貼りませんが、「娘 同級生 不登校 増田」で検索すれば出てくるのではと思います……)

書いていたのは、どうやらこの「娘」さんの父親のよう。
母親は、事情があって今離れた環境にいるそうです。

大変にモヤモヤしました。
モヤモヤというか、保護者として、娘さんの信頼を一発でなくす態度だと思いましたので、
そう思った3つの理由を書いていきます。

 

1、娘さんの気持ちが蔑ろにされている

びっくりしました。
自分に対し付きまといをし、恐怖心を与えてきた相手に対し、他のお友達と同じように仲良くするように、親から言われる、ということ。

不登校男子の行動がどのようなものだったか、元記事には書いてあるんですけれど
ストーカーです。
つまり娘さんはストーカー被害者なのに、親から加害者と「仲良くするように」言われたわけです。

絶望的じゃないですか。
恐怖から守ってもらえるどころか、怖がるお前の態度もよくないよね、って判断されるなんて。

娘さんが感じた恐怖心は、どこにおさめればいいんでしょうかね。
次に恐怖心を感じた時、娘さんはどうしたらいいんでしょうか。
お父さんにはもう頼れないでしょうね。
教師でしょうか。
でも、こんな展開になるまで問題を解決できず、
被害者である娘さんの保護者である父親がこんなこと言い出し、決めるのを止めることさえできないような教師のこと
信頼して相談なんてできますかね。
難しいような気もしますね。

娘の話だけをきけ、娘の言うことを全て聞け、娘のことだけを考えろ社会性など捨てろ、
みたいな話ではないですよ。
でも、娘さんの感じた恐怖心を、あまりにも軽んじた話と思いました。

不登校になったストーカー男子を「本当は優しいいい子」って評価して
恐怖心を感じていた自分の娘には「彼と仲良くしてやれ」って言うって、相当歪んでいると思います。

これ書いた人、本当は不登校になった方のストーカー男子の父親とか何だろうか。
もしくはストーカー男子本人とか。
など、邪推しちゃうレベルですよ。

 

2、必ずしも仲良くしなくていいし、親切な人間でいなくてもいい

クラスメイトと言うと「みんな仲良く」って、言われますよね。
仲良くしなきゃ”いけない”ことだ、と。

そんなことないですよ。
たかだかクラスが一緒になっただけ、その程度の間柄ですよ。仲良くなんてしなくていいです。
同じ教室にいるだけのただの他人ですよ。

もちろん、いじめはダメです。
物理的に暴行を加えるものだけでなく、暴言・無視などによって精神的に攻撃するものも、もちろん。
でも、
いじめをしない=仲良くする、ではないです。

いじめるor仲良くする、って
人間関係って、そんなパッキリした二択でできていません。
実際は
「いじめる」と「仲良くする」の間の、グレーゾーンこそがボリュームゾーンのはず。
娘さんに伝えるのは、最大限に譲歩したとしても、そこまでだったのではないかな……と思います。

クラスメイトとは「仲良くすべき」と言われています。
だから
被害にあった側であっても、仲良くできない自分を悪者のように感じてしまうことがあります。

そういう感覚って
被害者が加害者から離れる力を削ぐ方向で働きます。

本当はいやだ、怖い、離れたいと思っているのに
それをしてはいけない、そんなことをしようとしている自分は悪い子なのだ……と。

こういう、被害者が「逃げてはいけない」と感じさせられてしまうパターンて、すごく多いですよね。
加害者が、家族・友人・教師その他、知人や顔見知りだった場合に。

あとは、加害者が障害者だったり障害者を装っていたりするパターンでも。

何かおかしい、怖い、いやだ、と思っても
本当に困っているだけなのかもしれない、
疑ってしまう、助けてるのが嫌だと思っている自分は悪い子だ……って思ってしまう。みたいな。

仲良くしなきゃいけない。
親切にしてあげなきゃいけない。
そういう道徳的な社会通念は、被害者が被害を避けるためには大きな障害になることがあります。

保護者としては、むしろ
「怖かったら逃げていい」
「怖かったら親切にできないこともある、それは必ずしも悪いことじゃない」
「自分を守るために、自分の感覚を信じていい」
って教えてあげるべきだと思いました。

逃げることって、
逃げていいんだってわかっていても、難しいんですよ。
逃げていいって伝えた上で、逃げるための力を育てたり、逃げられるように助けてあげたり、逃げる場所を用意しておいたり。
そっちこそ、保護者としての役割なんじゃねぇかなと思います。

 

3、口にするものに対しては過剰に心配するくらいでいた方がいい

一番気になったのは、不登校のストーカー男子が弁当を作ってきた、というところでした。
これを、被害者である娘さんの父親は大変好意的に評価し、
不登校のストーカー男子を「優しくていいやつ」って言っていたわけですが、
個人的には大変危険なシーンだと思いました。

エグい話でしょうが
体液とか混入させられてたんじゃないかなって、まず思いました。
たぶん、私以外にも思った人は少なくなかったはず。

毒物とか薬物とかでも危険だけど
体液が混入させられてるとか、超怖くないですか。

下駄箱に体液のついたコンドームやティッシュが入れられてたとか、
郵便受けに体液がなみなみ注がれた瓶が入れられてたとか、
そう言う話、聞くじゃないですか。
心底クソな話ではありますが、女子学生なんて
ただ公共交通機関で通学しているだけで制服に体液かけられたりしてるんですよ。

長く付きまといをし、
娘さん本人だけでなく周囲の友人たちもガッツリ庇ってくれるレベルに度合いの強いストーカーをしている人物による、
対象者の口に入れさせたいと願って手作りした弁当なんて
疑わない方が無理って
私などは感じてしまいます……。

まぁあと、そもそも、
弁当って実はそう簡単なもんじゃないと思うんですよね。

食わせる相手にアレルギーはないかとか。
衛生面は大丈夫かとか。

こういうの、気にしない人は気にしないのかもしれませんが
私はめちゃくちゃ気になるので、大して仲良くない相手が作った原材料も管理状況もわからない弁当とか食いたくないです。
信用できない。

そして、これもそもそもの話ですが
恐怖心とか嫌悪感とかある相手が手作りした料理を食べるとか、生理的に無理。
好きじゃない人間がベタベタ触った料理とか、気持ち悪くないですか……?

「他の友達と同じように仲良くしろ」ってことは、
他の友達ともしお弁当の中身交換するようなことがあった場合
娘さんは、このストーカーの不登校男子ともおかず交換しないといけないんでしょうかね。
「他の友達と同じように仲良く」を約束させたってことは、
そういう想定なのかな、と思いました。

私は反対です。冗談じゃないですよ。
たとえクラスメイトでも、仲良くした方がいいって言われている相手であっても、
娘さんはストーカーからの弁当なんて食わなくていいです。
食わなくていいんですよ。

 

以上、記事を読んで以来言いたかったことでした。

何にせよ、あのブログ記事がもし実話なのだとしたら
娘さんはお友達には恵まれているようで、それだけが救いです。

どうか娘さんが、明日も心安らかに、楽しく、安全に過ごせますように。

 

<<今日のtips>>

保護者はまずは、自分の子どもの感情を大事にして、身体と心を守れるように働きかけるべき。
特に口の中に入れるものについては十分に注意を!
クラスメイトであっても必ずしも仲良くなんてしなくていいから、
もし本当に「危険度はない」って判断できたのだとしても、グレーな距離のとり方を伝え、サポートしてあげてください。

 

お読みいただき、ありがとうございました!

 

やまママ



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