性教育絵本『あっ!そうなんだ!性と生』は幼児・小学生そしておとなにもおすすめ(書店員ママが性教育にオススメする絵本2)

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こんばんは、やまママです。今日は性教育絵本のご紹介です。

元・性に関するピアエデュケーターとして、そして現役・書店員ママとして、全力でプッシュしたい今日の1冊。
『あっ!そうなんだ!性と生』という書籍(絵本)です。

やまママはアマゾンのほしい物リストを公開しているのですが、そこからプレゼントしていただいた本です。ありがとうございます!

この本が、大変に大変に素晴らしい1冊だったので
今回はぜひ、みなさまにもご紹介させていただきたいと思います。

『あっ!そうなんだ!性と生』の対象者

『あっ!そうなんだ!性と生』は、サブタイトルに
幼児・小学生そしておとなへ
とあるのですが、
このサブタイトル、中身をまったく裏切りません。

幼児にも小学生にも活用できる、そして
読み聞かせ、教える側のおとなも学ぶことが満載

どのようなポイントに気をつけて伝えればいいのか、が明記されている、大変に親切な1冊です。

正直、これ1冊あったら
小学校卒業するまではこれだけで全部伝えたいことまかなえるんじゃないか
と、思われます。

『あっ!そうなんだ!性と生』は、幼児と小学生、そして保護者や教員・保育士などの、幼児や小学生にかかわる全てのおとなたちが対象の1冊です。

 

『あっ!そうなんだ!性と生』の概要

『あっ!そうなんだ!性と生』は、おおきくわけると3つの章からなっています。

  1. からだ
  2. いのち
  3. わたしとみんな

の3章です。

からだの章

「からだ」の章では、体の名称や仕組みを覚えます。

  • からだって、赤ちゃんからだんだん成長していくものなんだよ。
  • こういう場所にはこういう名前がついているよ。
  • おしっこの出口はどうやって洗うの?
  • 月経とは
  • ペニスの仕組みとは

……などなどです。

おしっこの出口の洗い方は、つまりは外性器の洗い方という感じの話になってきますよね。
これが載ってるって、すごく助かります。

いのちの章

セックス、受精、妊娠、出産、そして死について扱っています。
目に見えない「命ってなに?」と、いうようなことも。

イラストはふわりとやさしく、幼稚園や小学校のプリントに使われそうなテイストですが
セックスについて、また出産シーンのイラストもしっかりと載っています。

ショッキングな感じはありません。
しかし、誤魔化しもありません。

死について、また「命ってなに?」という点についても触れられているのが、誠実だなと感じました。

なお、いのち・死・死の受け止め方受け入れ方、については、
こちらの作品もめちゃくちゃおすすめです。

死ぬのが怖い4歳に、絵本『このあとどうしちゃおう』を買った話
少し前に「死」という現象の存在に気づいた4歳。 以来、ときどき死を怖がる様子が見られたので、ヨシタケシンスケさんの『このあとどうしちゃおう』という絵本を買いました。

わたしとみんなの章

こちらの章では、
感情とコミュニケーション、「すき」という感情について、「らしさ」というジェンダー、そして性被害について書かれています。

  • 自分の気持ちを自分で認識すること
  • 「すき」にはいろいろな種類があること(異性愛だけを基準にしていない点もすばらしいです!)
  • 「かぞく」にもいろいろなかたちがあること
  • 「男の子なんだから」「女の子なんだから」とどう向き合うか(規範よりも自分の気持ちが大事、ということ)
  • 性被害とはどういうもので、どんなときに、どうしたらいいのか
  • 「からかい」という名で見過ごされがちな、性的ないじめ

などについて、書かれています。

大変に豪華です。

「かぞくにはいろいろなかたちがある」のような内容の話は、
私は大学生になって、家族福祉論という名前の授業で、はじめて学べた内容です。
母子家庭、父子家庭、同性パートナー、子どもを持たない家庭、などなど。いろいろなかたちが、どれも普通のものとして描かれています。

これが幼児・小学生のころから、
まったくあたりまえのこととして知れる、価値観として持てるというのは
大変にうらやましいです。

※上記やまママの大学とは、まさにこの書籍の編著者である、浅井春夫氏のいらした場所です。
※上述の「家族福祉論」は別の教授のものですし、やまママはその別の教授のほうのゼミをとったのですが、
もとは地元の図書館で浅井氏の著作を複数冊読み、氏の授業を受けたくて、その大学に入ったのでした。
氏の授業もほとんどとりました。学びが多かったです……。(定年退職されたとききました)

なお、性被害についてを学ぶのであれば
『いいタッチわるいタッチ』
が、やはり最優秀、とは思います。

性被害についてフォーカスした1冊なので、当然と言えば当然ですが。

「小学生年代までの性教育」を総合的に考え、どうしても1冊でまとめたい、ということであれば
『あっ!そうなんだ!性と生』がおすすめですが

1冊ですますことにこだわらないのであれば、また
お子さんへの性教育を考えている理由が
「まずは性被害への対応をしたい、その必要性が高いと感じているから」
というものなのであれば
『いいタッチわるいタッチ』も、ぜひ合わせてお読みいただきたいです。

『いいタッチわるいタッチ』は、プライベートゾーンについてもわかりやすく説明されているので
より小さい年齢の子が
自分の身体のどこを大切にしたらいいのか、学ぶのに最適です。

 

大人への解説が、あまりにも豊富

性教育絵本では、解説の丁寧さ・豊富さが、大変重要になってきます。

『あっ!そうなんだ!性と生』の解説ページは、とても丁寧です。
そして、とにかくページ数が多い。

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写真を撮ってみました。
2本指を挟んでいる、左側が子ども向けの絵本ページ、右側がおとなむけの解説ページ。
全80ページ中、30ページが解説です。

多っ!!!!

  • 大人でさえ知らなかったり、あやふやだったりする知識のこと、
  • 読みきかせのときのポイント、
  • 子どもに特に理解してもらいたいのはどういう部分なのか、
  • 読みきかせをしたあと、どのようなコミュニケーションがとれたらいいのか

……などなど。

大変、参考になることと思います。

 

『あっ!そうなんだ!性と生』には書いていないこと

幼児・小学生そしておとなに対しても、すばらしく親切で網羅的な1冊ではありますが、書いてくれていないこともあります。
たとえば避妊について、不妊について、「LGBT」について、また子を持たないという選択があることについても。

ただしこれらは
読者対象としている子どもの年齢層が、幼児・小学生だからなのかなという感じもあります。

避妊や不妊について子どもに伝えようと思ったときには、
小学生以下の子どもに伝えようと思う場合にせよ、子どもが中学生・高校生以上の年代の場合にせよ、
また別の教材が必要なのだと思います。

「LGBT」や、子を持たないという選択があるということについて
L・Gや、子を持たないかぞくのかたちのことは、イラストで触れられています。
ただし、イラストでだけです。
またB・Tについてやその他のセクシュアルマイノリティについては、絵本部分ではとりたてて触れられてはいません。

別の教材を探すか、もしくは
読み聞かせをしながら、さらっと(さらっと、が大事です)(あくまで自然に)言い添えることができたらいいのかなと思いました。

 

今日は以上です!

 

<<今日のtips>>

『あっ!そうなんだ!性と生』は、幼児にも小学生にも、おとなにも、自信をもっておすすめできる1冊です。
ぜひお手にとってみてくださいませ〜!

 

お読みいただき、ありがとうございました*^^*

 

やまママ
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