おすすめ漫画『北北西に曇と往け』(入江亜季)感想

北北西に曇と往け 本のtips
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少し前から、たいへんに良質なマンガを読んでいます。
入江亜季さんの『北北西に曇と往け』です。2019年1月現在、3巻まで出ています。
まだ続きます。たぶん、そう長くはならず綺麗に終わると思うけど。

上記、3巻までの表紙です。表紙だけでも美しいでしょう……!

裏表紙も、見返し部分も素晴らしいですよ*^^*

表紙・裏表紙のあまりの美しさに耐えられず購入して「これはすげぇ……!!!!」 となったのでした。

1・2巻が出たときは、売れ方はじわじわ……という感じだったのですが、3巻の売れ行きは、2巻までよりも勢いがよくて嬉しいです。

これは売れるべき、広く読まれるべき作品と思います。
もっとぐぐっと高評価されてほしい。

 

あらすじ

旅、ときどき探偵。
舞台はアイスランド島、北緯64度のランズ・エンド。
17歳の主人公・御山慧には3つの秘密があった。
ひとつ、クルマと話ができる。ふたつ、美人な女の子が苦手。
3つ、その職業は、探偵――。

あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、
またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。
愛車ジムニーを駆りながら、
胸のすくような探偵活劇が、いま始まる!

若き魔法使いの成長を描いた『乱と灰色の世界』から2年。入江亜季の最新作は極北の大地が舞台の”エブリデイ・ワンダー”!!

(KADOKAWAの公式サイトより引用)

 

北北西に曇と往け 1巻
コミック「北北西に曇と往け 1巻()」入江 亜季のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。若き魔法使いの成長を描いた『乱と灰色の世界』から2年。入江亜季の最新作は極北の大地に暮らす17歳の探偵が体験する

作者は1巻あとがきで「次は土を描こう」と思った、と書いています。
けれどアイスランドは、ほとんど土のない国。溶岩でできた国です。
アイスランドの天候や草花、海や風、根付き使われている道具、家屋たちと、そこに暮らし生きる人たちの営みが、さらっとした描写の中に息づいています。……というのは、あらすじ、ストーリーとはまた別の観点での話ですが、この作品のストーリーに奥行きを持たせる、とても大切な要素であるようにも思います。

 

『北北西に曇と往け』のここが魅力!

一番に目をひくポイントは、やはり絵の美麗さでしょうか。
もはや「美術作品としての価値が高い」とか言ってもいいのでは。と思います。
私は電子書籍で購入したのですが、今から買うという人には紙の書籍での購入をおすすめします。
あの紙の質感で、手触りでこの絵を眺めていたい。

ストーリー

ストーリーも完璧ですよ。

主人公が17歳なだけあって、「青春!」を堪能できるストーリーでもあるのですが、主人公は学校には通っていないし、こう、ストレートな青春物ではないです。雰囲気も淡々としてるし。
そこがいい。

冷たいようで、内実は大変にあつい作品です。

(入江亜季『北北西に曇と往け』1巻より)

 

上記は主人公の性格についての描写ですが、この作品そのもののテイストをあらわしていると思います。

探偵なので推理物かといえば、そんなこともない。
ただし良質なサスペンスではあります。火サスみたいな雰囲気はないけど。

人間関係の豊富さがまたよいのですよねぇ。
非定型にあふれた豊かな関係性、その豊富さが、ストーリーに上手に絡まっています。

(入江亜季『北北西に曇と往け』3巻より)
(同 入江亜季『北北西に曇と往け』3巻より)

 

主人公たちの性格ももちろん、主人公がどれだけその場所に根付いているのか・いないのか、また何が暗に示されているのかなどが、この中にも凝縮されていたりします。
背景の見せ方が大変にうまい。

脇役の魅力

輝きまくっている脇役といえば、なんといっても、弟でしょうか。
まだちゃんとは描かれていないけれど、兄弟の抱えるもの、ともに過ごしていた生活にはなかなかの質量がありそうなのですが
一緒にその時間を生きていたはずの、仲が良く大切な「弟」が、いま最大の謎です。

一番謎で、一番おそろしい。
とてもかわいらしいのですけどね。

そして、あまりにもアクの強い、主人公の祖父。
日本にいる「30年後もきっとこう」と言えるだけの強さでつながる友人。
そしてかっこいい、とても人間らしい肉感を持った女性たち。

みんな素敵で、味があります。
一本筋を持って、地に足つけて生活するって強いんだなぁと、とても思います。

 

以上です!
おすすめの文章書くのって難しいな。魅力の半分も伝わる気がしない。んだけど、みんなもぜひ読んでみてね、すっごくワクワクするよ!!!!

あと主人公がめちゃくちゃかっこいいです!!!!

 

<<今日のtips>>

入江亜季さん『北北西に曇と往け』
ダラダラ続くことなく、さくっと完結してくれるだろう潔さのある(けれど長く付き合ってもいきたい)作品。
大変に懐が深く、美しく強く根付いた空気感に満ちている。
おすすめ!

お読みいただき、ありがとうございました*^^*

 

 

 

書いている人;やまママ
yamamamatips

川越の近所に住むフリーランス&書店員。若い人たちに性教育などする仕事をしていました。
通勤電車スキーな卵アレルギー持ち幼児を育てつつ、ゆるワーキングマザー生活を満喫中。

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