4歳に「お母さんには男の子になって欲しいんだよなぁ」と言われた話

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先日、夜の寝かしつけ中に4歳から「あのさぁー、お母さんには男の子になって欲しいんだよなぁー」と言われた話です。4歳の中にジェンダーバイアスが生まれていることを感じた話。
もしくは、社会からのメッセージや要請と家庭教育とのバランスの話です。

 

「お母さんには男の子になって欲しい」

これが、寝かしつけ中の4歳からの提案です。
随分とおもしろいことを言うじゃないか、と思いました。

あんまりウェブ上で明かしてないんですけど、
うちの子は、いわゆる 男児 というやつです。
将来、いつどのタイミングで女アイデンティティに気づくことがあっても(なくても)大丈夫なように
「男の子だから」とか言わないし
名前だって男の子にも女の子にもいるタイプのものをつけたのですが
今のところは「ぼくは男の子」という部分に迷いはないようです。

かわいいもの、ごっこあそびなども大好きですが
黒色、トーマス、レンジャー、仮面ライダー、そして電車が大好きです。
通勤電車派の渋好みですが、シンカリオンも好きです。
(母である私は3月10日放送、第10話のアキタとシノブの回で「沼にどハマり」レベルでオチました)

そんなうちの4歳、大変に健気なタイプで
保育園などで「**ちゃんの☆☆(コップやタオルなど)かわいいー!」という話題が出ると
「うちのお母さんのほうが一番かわいいけどね!」
とか言ってくれるタイプの子どもです。
保育園の先生からこの話を聞いた日は、帰り道でつい「おやつ買ってあげようかな?」とか思ったよね。

何が言いたいかと言いますと
4歳は、「女の子」であるお母さんを「かわいい」と思っていて、
そんな「かわいいお母さんが大好き」なんですね。

で、これは「女の子はかわいいもの」というジェンダー規範からくる認識ではなく、
ただ単純に、事実としてそういうものだと思っている感じです。

えっと、ちょっととりあえず私がかわいい、ということは自明のものとして話を進めますね。
(実際わりとかわいいです!)

ともかくそんな感じなので
「えーっ、”かわいいお母さん”好きの4歳にそんなこと言われるなんて!」
っていう、驚きもあったのでした。

私自身は、自身のジェンダータイプは「フリー」という認識を決め込んで生きておりますので
そういう意味でも
「ほう、4歳なかなかおもしろいことを言いますね」
「そうですね自分の性別は自分で選ぶ、というその姿勢を母は支持しますよ」
など思いながら、続きを促しました。

 

どうして男の子になって欲しいと思ったのか?

「へぇー、どうしてそう思ったの*^^*?」

そう尋ねてみたところ、帰ってきた答えは非常にシンプルで、しかし、とても重みのあるものでもありました。

「だってさぁ、おれ、おとうさんとおかあさんと3人でレンジャーしたいんだよなぁ」

レンジャーとは、
ご存知、あの、変身して5色くらいで敵と戦う、あれです。
(ちょっと前までもっといろんな色あったし、今は3色vs3色でレンジャー同士で戦ったり? してますが)

なるほど。
戦うレンジャー=おとこのこ、みたいな認識ね。

でもね。

「なるほどねー。あ、でもレンジャーには女の子もいるよね!
いまもルパンにもパトレンにもいるし、前もワシピンクとかいたし!
ジュウオウジャーにもいたよね!」

と、伝えてみました。
しかし、女の子ではやっぱりダメみたいでした。

「あぁ、これはジェンダー規範的なものの目覚めなんだな」と、その時、感じたのでした。

レンジャーも仮面ライダーも、どうしようもなく男児の世界で
変身して戦う女の子もいるけど、主役にはなれない。
だから、やっぱり女の子じゃダメなんだな。と。
(たとえばプリキュアで男の子が主役になる必要はないから、プリキュアが存在してくれているなら、それでも悪くはないのかな、とも思っていますが)

うちは私ももちろん、夫も「男の子だから」とかを一切言わない、
むしろそういった刷り込みを避けている方です。
保育園だと、男女パッキリすることもあるけど
2色の色わけもないし、
男子がドレスみたいなスカートはいててもいいし(遊具の中におままごと用?みたいなドレスがあります)、
女子も戦いごっこするし、
おままごともみんなでしてたりします。
つまり「男の子は**、女の子は++」みたいなすりこみは、家でも園でも、ほとんどしていない感じです。

それでも、そうなんですよね。

子どもの世界は広いから、
親だけ、保育園だけではなくて、
いろいろなものから「教育」され、学習していくんですね。

以前、ツイッターで
公的空間における性的なメッセージと、公教育における性教育の不足と不備
についてツイートしたとき
「親がちゃんと性教育すればいいだけの話、社会どうこう言うのは親の甘え」
みたいなリプがついたんですね。

しかしね、
「親がすればいいだけ」
というのは、無人島で親子3人きりで暮らしてる、とかでない限り、無理な話なんだよなぁと
日々育児などしておりますと、しみじみと実感いたします。

子どもの触れ合う世界は、私たち大人が思っているよりも広くて
ずっとずっと広くて
私たちはむしろ、もうちょっと狭い・近い範囲にいて欲しいって思うことさえ多々あるんだけれど
私たちの走る速さより、子どもたちのぐんぐん進む力のほうが強かったりします。
子どもたちは日々成長し、生きて、将来に向かって進んでいってくれているので
世界は拡張されていくばかりです。

そして私たち保護者は
子どもたちがそうやって広い世界に飛び出して、生きていくこと、生きていけることを目指しているわけなので
無闇に阻害すべくもないのです。

保護者が教え、伝えたこと、
「社会」がメッセージし、枠組みを作り、当てはめようとする形、
そして
子どもたち自身が自分で感じ、考えたこと。

子どもたちが進んでいく、その邪魔をしないようにしながら
せめて、
子どもたちが将来を進んでいく、選んでいく、つくっていく、そうするための指針にするだろう価値観が、
規範なんてものでつくられるのではなく、
どうか自由で、自身を害するものではない真っ直ぐさで、思慮にもあふれたものでありますように。
母もいろいろ考えて、ちゃんといろいろ伝えるようにするからさ。ひとつたのむよ。

と、
そんなことを思ったのでした。

社会の中で生きている以上、親がどうでも、ジェンダー規範などなど社会からの影響は確実にあるということがわかりましたとさ。
というお話でした。

 

ボーダーを超えている、かもしれない「赤」という色

なお4歳は、「女の子だとレンジャーになれないから男の子になってほしかった」のではなく
「俺が青レンジャー、お父さんが緑レンジャーだから、お母さんが赤レンジャーね」
という、色分担の兼ね合いから提案してきたのだそうでした。

「赤レンジャーは男の子の色でしょ?」っていう。

私が思っていたものとは違うけど、これもまたジェンダー規範のひとつ、ではありますね。

しかし、赤っておもしろいですね。
トイレでは女の子の色だけど、レンジャーだと男の子の色になる。
「赤」は実は、ボーダーを日々超越している色なのかもしれません。

とりあえず4歳の言葉には
「お母さんは男の子にはならないけれど、赤レンジャーにはなれるかもしれないから、このまんまでもいい気がするんだけど、どう?」
と答えておきました。
(「ほんとになれるかねー?」と疑われました)

4歳の話の主題は「おれは黒が一番すきだけどね!」だったので、
この話はここで終了しました。

あ、そうだ

私の好きな本で
『なつみはなんにでもなれる』
というものがあります。

ちいさなおんなのこ・なつみは、なんにでもなれます。
ちいさなおんなのこじゃなくて、ただの「おかあさん」である私も
実は何歳になっても、わりと意外と、今後もいろいろなものになれるんじゃないかな、と
最近、そんな気がしています。
なので今後、なりたいものがあったらぜひなってみて
4歳には「本当だねー、いろいろなれるねー」って言ってもらえたらいいなー、なども思いました。

おしまい。

 

<<今日のtips>>

・ジェンダー規範は4歳児の中にもすでに育っている

・「教育」は保護者だけでできるものではない

・「お母さん」も意外と何にでもなれる、たぶん、きっと

 

お読みいただき、ありがとうございました*^^*

 

やまママ

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